甲斐善光寺の森 山梨県甲府市

いつまでもフクロウがくらせる、生態系豊かな里山づくり。

山梨県甲府市にある甲斐善光寺。
境内の樹齢約500年になるケヤキの古木には、20年来、フクロウが営巣しています。
里山の生態系豊かさを象徴する、フクロウ。
いつまでもフクロウが棲める環境を守り、人びととすべての生きものが豊かな自然の恵みを享受する、
共存の森づくりです。

甲斐善光寺とフクロウ

山梨県甲府市にある甲斐善光寺。その創建は、元禄元年(1558年)。
武田信玄が川中島の戦いの兵火を避けるため、信州善光寺(長野県長野市)からご本尊善光寺如来をはじめ、仏像、寺宝、記録、僧侶など一山すべてを甲府に移したのが始まりです。
境内にある樹齢およそ500年になるケヤキの古木には、ここ20年来フクロウが営巣しており、毎年5月頃には白い産毛に身を包んだかわいらしい雛が見られるとあって、初夏の風物詩になっています。
フクロウが元気でいるということは、フクロウが食べる鳥やネズミも、それらが食べる虫や植物もみんな元気なしるしです。そのため、フクロウは里山の自然の豊かさのシンボルであることがわかります。


門前町に生態系豊かな里山づくりを

「Present Tree for 甲斐善光寺の森」では、松くい虫の被害により荒廃した善光寺社寺林の跡に樹を植えて里山として再生し、訪れる人や多くの生きものに豊かな森の恵みを提供することをめざしています。
善光寺領をはじめ、この地方でのアカマツ利用の歴史は古く、武田信玄の時代から、治山治水の工夫として河川の両側にアカマツ並木を複層に植え、災害に備えていました。
アカマツは古代から日本建築の用材や鍛冶の燃料として使われ、特に庶民のあいだでは必要不可欠な家屋建築用の木材でもありました。
しかし、第二次世界大戦からの復興のため、アカマツ林はことごとく切り出されてしまいました。現在のアカマツ林のほとんどは、その後に植えたものです。
そして今では、そのアカマツ林が「松くい虫」の被害にあっています。

「Present Tree for 甲斐善光寺の森」の一区画には、ヤマザクラを中心にケヤキ、コブシ、国蝶オオムラサキの幼虫の餌となるエノキなど、地域に合った樹種をモザイク状に植林します。
残りの区画には自生の優良広葉樹などを残し、自然のままの岩石地等を活かして、景観に配慮した森づくりを行います。
また、森林内には遊歩道を開設し、道に沿ってガクアジサイを植えます。
善光寺の門前町から、四季折々の変化にとんだ景観が楽しめる森。訪れる人が、気軽に散策を楽しむことができる森。
人びとと多くの生きものが共存できる森づくりです。

プロジェクト概要

目的:
生態系豊かな里山づくり
協定期間:
2011年10月25日~ 2021年10月24日
所在地:
山梨県甲府市善光寺前林の丁1337-1
管理者:
中央森林組合
地積:
2.40ha
樹種:
ヤマザクラ、エノキ、ケヤキ、 コブシ、アジサイ
  • 甲斐善光寺金堂
  • 植樹の様子(1)
  • 植樹の様子(2)
  • イベントでのワークショップの様子
  • 植栽地からの眺め
  • 植栽樹種
  • 植栽地の様子(2018年)
受付終了
受付終了
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