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宮古市田老地区「学ぶ防災ツアー」レポート

こんにちは プレゼントツリー事務局です。

10月7日(日)、「Present Tree in 宮古」植樹イベントの前日、宮古市の職員の方とともに市沿岸部田老地区の「学ぶ防災ツアー」に参加しました。

宮古駅近くのホテルから田老地区に行く途中、浄土ヶ浜大橋からの景色。東側には蛸の浜。美しいリアス式海岸に白波が打ち寄せます。



一方、橋の反対側には、3.11の津波で甚大な被害を受けた地区が広がっています。上の写真のよ
うにおだやかな海が、当日荒れ狂って町をのみ込み破壊したのです。



惨状に心を痛めながら、田老地区に到着。「学ぶ防災ツアー」は、宮古市観光協会が主催で、多くの人々に津波の恐ろしさを感じてもらい、また防災の意識を持ってもらうために被災地の田老地区をご案内されているものです。





3.11の津波は千年に1回の規模、と言われています。しかし、三陸地区は1897年(明治29年)と1933年(昭和8年)にも破壊的な津波災害を受けていたのです。昨年の3.11と合わせると、115年に3度もの巨大津波に襲われたことになります。

田老地区では、1897年には15mの津波が襲い、生存者はわずか16名だけでした。1933年のときは、911名が亡くなりました。昨年の3.11では、住民4,400名のうち190名が命を落とされました。

尊い命を失われた多くの犠牲者があったものの、田老地区は、住民が過去2回からの教えを守り、住民の力で立ち直ったという奇跡の歴史をもつまちなのです。

例えば、下の写真にある赤い矢印が指す岩場の線は、上は1897年、下は1933年の津波到達点を示しています。上は29.12m、下は10mにもなります。このように、過去の記憶が風化しないようとどめているのです。



「津波遺産」として残そうと言われている「たろう観光ホテル」。3階まで津波が襲ってきました。目に見えるものとして残し、これからの時代を担う人々へと伝えていくことが大切だという思いからです。

※「防災ツアー」では、ここ「たろう観光ホテル」建物内にて、3.11当日ホテルの6階から社長自らが撮影した、津波が来る映像も見ることができます。これはマスコミ未公開のもので、非常に貴重な映像になります。

(たろう観光ホテル)

防潮堤があっても犠牲は出たではないか、という声もあろうかと思います。しかし、津波を止めることはできませんでしたが、波を散らして人々が高台に逃げる時間をかせぐことはできました。


(防潮堤の様子)

過去の巨大津波は明け方か夜に襲ってきたことから、まちでは高台に登るための明かりを照らすため、太陽光パネルを設置した場所がいくつもあります。(下の写真の赤丸で囲われた部分)


(高台にある太陽光パネル)

また、住宅は碁盤の目になるように建てられ、しかも敷地に角(かど)がない「角切り(すみきり)」状態にしています。角を取ることで視野を広げ、どこから走ってくる人も見ることができ、お互いに助け合えるようにとの工夫です。

田老第一中学校は石垣のある高台にあり、まちの避難所のひとつでした。昨年3月11日、122名の生徒たちは翌日に控えた卒業式の練習をしていました。津波が押し寄せる様子を見ていた用務員さんが、海辺で立ち上る煙を見て、ここ(田老一中)では危ないととっさに判断し、生徒や先生全員がさらに高台に避難。そのため、ひとりの犠牲者も出しませんでした。

立ち上る煙は、流された建物どうしがぶつかって燃えあがっていたからでした。そのことから、尋常ではない破壊的な津波なのだと判断されたのです。


(ガイドの皆さん①)

ガイドの皆さんの言葉です。

「私たちの目的は田老の街並みを目で見ていただき、当時の様子を私たちから聞いていただくことで
ツアーで来ていただいたお客様に防災意識を高めていただくことです。

ツアーに来ていただくお客様が住んでいる地域には、海が近くにないかもしれませんが、防災意識を高めていただくことで、地震、火事、有事などが来た時に備えることができると思います。」

ガイドの皆さんも、それぞれ言葉に尽くせない辛い体験をされたはず。それでも、「防災のまち・田老」の取り組みを多くの人に知ってもらい役立ててもらおうと、あふれんばかりの笑顔で接してくださいました。本当にありがとうございました!

皆さんの笑顔から勇気をもらった私たちは、自身の防災の意識を考え直すとともに、宮古市の一日も早い復興を願うばかりでした。

(ガイドの皆さん②)

「学ぶ防災ツアー」の詳細はこちら。
http://www.kankou385.jp/


【番外編】

ご当地の美味しい食事をしたり、水産品などの特産品を買うことも、復興へのお手伝いとなります。そこで、私たちの当日の食事をご紹介します。

お昼は宮古駅近くでラーメンを。宮古のラーメンの特徴は、煮干しダシ系であっさりと透明感のある醤油スープです。さっぱり味ですが、ダシのコクがしっかり。



夜。宮古といえば魚介類。お寿司屋さんで、まずは脂ののったぷりぷりのサンマのお造り。この後も、解禁直後のアワビのお造りなどを存分にいただき、大満足の私たちでした。

PT宮古 — ptblog @ 2012/10/26 11:00

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