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「Present Tree in ひろの」第1回森の交流イベント&被災地視察スタディツアー開催報告

 こんにちは、プレゼントツリー事務局です

3月6日(日)福島県双葉郡広野町で「Present Tree in ひろの」第1回森の交流会&被災地視察スタディツアーを開催しました。

お昼までの森の交流イベント(防災緑地での植樹作業がメイン)には、東京からのバスツアー参加者と町長はじめ広野町の皆様、近郊の協力団体の皆様など、総勢約130名の参加者が集まり、盛会に終えることができました。

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ひろの防災緑地近くの下浅見川地区集会所で開会式を行い、その後は4つの植樹班に分かれて、それぞれ作業担当エリアに移動。

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(4名の画像左から、環境リレーションズ研究所理事長/鈴木、広野町副町長/菅野様、福島県富岡土木事務所所長/矢内様、広野サステナブルコミュニティ推進協議会 代表世話人/根本様)

Present Treeエリアと道路を挟んだ箇所に見える多くの苗木は、前日5日の広野町・福島県主催の植樹祭で500名を超える参加者が植えたものです。Present Treeエリアにも、500本の苗木を植えました。

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用意した苗木は、スダジイ、アカガシ、クヌギ、コナラ、エノキの広葉樹5種2,000本。里山の景観をつくる樹種です。この日植えた苗木が長い時間をかけて森となり、広野町とそこに住む人びとを守り、コミュニティの場となることを祈ってやみません。、

防災緑地は盛土で嵩上げされており、その土は粘土質なので、苗木が丈夫に育つよう、掘った穴の中に肥料を混ぜなくてはいけません。穴を掘るのはもちろんのこと、肥料を混ぜる作業もかなりの重労働。参加者の皆様は一心不乱に作業に没頭しておられました。

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植樹エリアには遠藤町長も合流され、復興への想いをお話しいただいた後、参加者全員で記念写真を撮影しました。

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集会所に戻って昼食を。献立は、おにぎりと広野町の二ツ沼総合公園内にあるレストラン「アルパインローズ」にご用意いただいた「すいとん」。こちらのシェフ・西 芳照(よしてる)様は、JFAナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジの元総料理長として、さらに現在はサッカー日本代表の帯同シェフとして、食で選手を支えておられます。

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また、広野町産のコシヒカリでつくった純米酒「奥州日之出の松」の試飲もしていただきました。こちらは「広野町の地酒をつくる会」が、より多くの来町者の方に広野町の歴史・文化、農産物の良さをPRするために地酒の生産・販売を行っているもので、今年2月に初出荷されました。

植樹班ごとに1本の苗木の里親さんになっていただく「植林証明書」を参加者の皆様にお贈りし、第一部は終了。地元の皆様に見送られて、新宿発バスツアーの一行は、被災地視察スタディツアーに出発。

まずは、Jヴィレッジの見学。震災前は日本初のサッカーのナショナル・トレーニング・センターだった施設ですが、震災後、東京電力福島復興本社を置き、福島第一原発の収束作業の作業員の前線基地となっていました。ここでは、東京電力の方に、施設や復興の現状の説明をいただきました。

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※東京電力は、3月7日に福島復興本社を富岡町中心部の居住制限区域にある自社施設「浜通り電力所」に移転し、業務を始めました。Jヴィレッジは2019年春に全面再開を予定しています。今後は、駐車場や社員寮として使用している施設の返還も進める方針です。

その後、福島第1原発事故で全町避難が続く富岡町へ。ガイドは「富岡町3.11を語る会」語り人の田中美奈子さん。震災発災まで富岡町に住んでおられましたが、今はいわき市で生活されています。 富岡町に向かう車窓から目に入るのは、至るところに置かれているフレコンバッグの姿です。除染作業で集められた、放射能で汚染された土や草などを入れた黒い袋(一袋約1トン)のことです。富岡町はまだ放射線量が高いため、全町民避難を余儀なくされました。町役場も郡山市へ退避したままです。

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多くの参加者が衝撃を受けたのは、夜ノ森地区でした。地区を南北に貫通する道路の両側に見事な桜並木が続き、その背後には住宅街が広がります。原発事故直後に住民は避難させられ、道路の片側は「帰還困難区域」、もう一方は「居住制限区域」に指定されました。フェンスで囲われた場所は特に放射線量が高いため、昼間でも立ち入ることが出来ないエリアです。除染や震災の後始末が進む一方、たった数メートルの距離を隔てて5年前のまま街がとり残されている場所があるのです。

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その後、富岡駅周辺へ。瓦礫の撤去が進み、津波被害の大きさを物語ってきた富岡駅もなくなっていました。近くに仮設の焼却施設が建てられ、除染廃棄物の減容処理が行われています。

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ガイドの田中さんの本音のお話を伺うと、被災地の復興に関しては、進んでいる点とあまり進んでいない点があるということを感じました。インフラやハコモノの整備は徐々に進んでいますが、人の心のケアがまだまだ出来ていないのでは、ということです。

被災した方々の避難先での生活が長引いていますが、避難先に知り合いがなく、生活に馴染めずにおられる方も多いようです。一方、避難区域が解除されても、避難先の学校生活にとけこんだお子様や若い世代はご自宅にお戻りになるケースは非常に少なく、戻られるのはほとんどがご年配のようです。ご自身は戻られても周囲には顔見知りが戻ってきておらず、何日間も誰とも話すことのない状態が続き、訪問者があれば涙を流して喜ばれることもしばしば。ご近所づきあい(コミュニティ)を大切にされてきた方々にとっては、とても辛いことなのだと思います。

福島の原発被害のことが、時間の経過とともに忘れ去られていくのはあってはならないことだと思います。機会があれば、是非、一人でも多くの方に被災地の現状をご自身の目でご覧になっていただきたいと思います。そして見たこと、感じたことをご家族や友人や多くの方にお話して風化させずにいきたいものです。

広野町の皆様とそして当日植えた苗木とのご縁を大切に、今後も継続的な交流をしていただけるよう、Present Treeも様々な企画を考えていきたいと思っています。そして、一緒に植えた苗木の生長をともに見守り、また多くの方を誘って保育管理の活動にも参加いただければ幸いです。

午後のスタディツアーは駆け足になってしまい、参加者の皆様にはご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申しあげます。

最後に、当日ご協力いただいた皆様、ならびに様々な困難を乗り越え準備に多大なるご尽力をいただいた皆様に、心より感謝申しあげます。

 

<当日・前日にご参加ご協力いただいた企業・団体様:五十音順敬称略>

認定NPO法人JKSK 女性の活力を社会の活力に、Value Frontier、NPO法人いた・エコ・ネット、いわきおてんとSUN企業組合、コットンドリームいわき、NPO法人ザ・ピープル、東京電力、日産自動車、日清製粉グループ、広野わいわいプロジェクト、ブリヂストン、ブロードリーフ、リスクモンスター

※新宿発バスツアーの往復交通移動に伴い排出される温室効果ガス360kg-CO2を、下記の内容の通り、J-クレジットによってカーボンオフセットいたしました。

カーボン

 

 

PTひろの — present-tree @ 2016/03/08 04:58