「ふくしまオーガニックコットン ボランティアバスツアー2016」第3回開催報告!

こんにちは、プレゼントツリー事務局です

12月17日(土)・18日(日)の1泊2日で全3回の最終回「ふくしまオーガニックコットン ボランティアバスツアー2016」を実施しました。

まずは、師走も後半のお忙しい時期にも関わらず、ツアーに参加していただいた皆さま、そしてお受入れをして下さった地元NPO法人広野わいわいプロジェクトの皆さまに、心より感謝申しあげます。

1日目のプログラムは「Present Tree in ひろの」植栽エリアの下刈り作業とオーガニックコットン栽培畑での収穫作業、そしてオーガニックコットンを使った「コットンベイブ」作りのワークショップ。2日目は、二ツ沼総合公園の整備作業と広野町の「いいとこ巡り」。東京からのツアー参加者20名が、地元広野わいわいプロジェクトメンバーによる心温まるおもてなしに大変心打たれた充実の2日間となりました。

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首都高の事故渋滞に巻き込まれ、予定より1時間余り遅れての広野到着でしたが、午前の作業である「Present Tree in ひろの」の草刈り作業もしっかりと行いました。当日は気温8℃の寒さに強風が加わり、体感温度はかなり低かったのですが、皆さま一心不乱に草刈りをして下さいました。

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さて、去る12月7日(水)、福島県が防災緑地などと合わせて再整備していた県道広野小高線(通称・浜街道)のうち、広野駅東側の下北迫北釜~上浅見川桜田までの約1.7㎞区間が開通しました。浜街道は、国道6号線の代替路線となるもので、交通渋滞の緩和や、所要時間短縮による地域間の連携強化、地域活性化、緊急輸送路ネットワークの強化が図られることと併せて、浜通りの観光振興にも寄与することが期待されているとのことです。 

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作業を終えて昼食の前に、遠藤町長が参加者に歓迎のご挨拶に見えました。広野町を訪れた皆さまに感謝のお言葉を述べられるとともに、2017年を「前進」の年と位置付けていることや、広野駅周辺の開発の進捗状況や今後の町づくりの基本方針について、熱くお話をして下さいました。

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午後は、コットン畑での収穫作業。11月6日の第2回ボラバスの際にも大量の収穫をしたのですが、まだまだ「収穫して~!」と呼びかけてくるような、たわわなコットンの実がたくさん。寒さも忘れて次々とコットンを摘み、参加者それぞれの袋がいっぱいになりました。

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そして今後は「コットンベイブ」作り体験。わいわいプロジェクトのおかあさん方3名が、丁寧に作り方の指導をして下さいました。8名の男性参加者もやさしい目をして、作業に没頭しておられました。全員の完成を待って、作品大集合の撮影! 同じ材料を使っても、こんなに個性が出るんですね(^^) 作者一人一人、どういう想いで作られたのか、発表もしていただきました。ほっこり。

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宿泊先は、お隣いわき市の老舗温泉旅館「古滝屋」。わいわいプロジェクトメンバーも参加しての夕食交流会。なごやかなムードの中、あっという間に交流会は終了。お部屋に戻っての2次会で、遅くまで盛り上がった参加者もいらっしゃったとか。

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翌朝は再び広野町に戻り、午前中は二ツ沼総合公園に隣接する「広野町フラワーパーク」での草刈り作業と公園内の散策を行いました。広野わいわいプロジェクトで行っている活動のひとつ、年に数回開催する「広野パークフェス」等で大変お世話になっており、今回の作業はそれに対する感謝、からということです。作業が一段落した後は、ゆっくりと二ツ沼公園内を視察しました。

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一方、調理室ではわいわいプロジェクトのおかあさん達とツアー参加者5名が昼食の準備。唯一の厨房男子(大学生)に、おかあさん達は孫に接するように優しく作業を指導されていました。メニューは、広野産の野菜やお米をつかったカレーと芋煮(豚汁)。皆で大量の野菜を刻むことから始めました。 

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さて、お待ちかねの昼食!ご飯は白米と赤米の2種類。カレーはセルフサービスで、お好きな量を召し上がれ。前日夜から作ってくださった「ゆず大根」のお漬物も絶品でした(^^)/ また、「広野の資源掘り起し商品開発ワークショップ」で出されたアイデアの一つ、広野町の食材を使った新しいビスコッティの試作品の試食もしていただき、アンケートにご協力いただきました。

そして、昼食タイムには、わいわいプロジェクトが作った商品をはじめ、地元広野町産のコシヒカリ(カルガモ農法ならぬアヒル農法でつくられたお米)で作られた純米酒「鶩(あひる)」やお味噌、いわきおてんとSUNのオーガニックコットン製品の販売も行われました。

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地元の皆さまと過ごした楽しい時間は、あっという間に過ぎました。訪れる度に皆さまとの会話もはずみ、次に来るときは「ただいま」と言いたいような気持ちにさせて下さいました。「ありがとう、また会いましょう。そして良いお年を!」の声がバスの中からも見送ってくださった皆さまからも飛び交いました。

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この後は、ボランティアツアー初めての試み「広野のいいとこ巡り」。ガイドは軽妙な語り口で参加者から大人気の、広野わいわいプロジェクト事務局長・磯辺さんです。

広野町には、古い歴史をもつ「浜下り神事」があります。上浅見川地区にある大滝神社の女神さまと、下浅見川地区にある鹿嶋神社の男神さまとの、年に一度の「出会い」のお祭りです。大滝神社と鹿嶋神社の氏子が、お神輿が合流させて浜辺まで向みそぎを意味する「潮垢離(しおごり)」を行います。太鼓をたたく音と笛を吹く音から「タンタンベロベロ」と呼ばれるようになったとか。

防災緑地近くにある鹿嶋神社を見学した後は、大滝神社をバス車中から見つつ、大滝神社のご神体のある「大滝」に向かいました。大滝は浅見川の上流部にあり、紅葉の時期の景観は見事だそうです。どうしても海辺のまちのイメージが強い広野町ですが、山やこんなに素敵な場所があったなんて驚きです。

町なかに戻り、太平洋と防災緑地を望める高台へ移動。開通したばかりの浜街道と、洋上に浮かぶ風力発電、広野火力発電所に燃料を運ぶタンカーが見えました。

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すべてのプログラムを終えて、磯辺さんとお別れし、一行は広野ICから帰路につきました。回を重ねるごとに、広野町の皆さまとのつながりが少しずつ少しずつ太くなってきたように感じます。これからも継続的な交流を重ね、広野町がもっともっと元気になれるよう、一緒に前を向いて進んでいきたいと思います。

※このツアーは、広野町や近隣で活動しているNPO法人他と環境リレーションズ研究所が協働して行う事業として、福島県の「ふるさと・きずな維持・再生支援事業補助金」事業に採択され実現しました。

 

Present Tree 事務局

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