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神奈川県横須賀市湘南国際村
多様な人々と多様な樹を植える、ダイバーシティを目指した森づくり
子どもも大人も、男性も女性も、障がいのある人もない人も、みんなで森をつくろう。
林福連携ネットワーク「どんぐりブラザーズ」がどんぐりから育てた苗で、大規模開発跡地を豊かな自然の森に戻します。自然の森は豊かな生態系を育み、海を豊かに、ひいては人間社会も豊かにする、それが多様な人々と多様な樹を植える“めぐりの森”づくりです。
プロジェクト概要
- 目的:
- 豊かな生態系を育む森づくり
- 協定期間:
- 2024年7月11日~ 2034年7月10日
- 所在地:
- 神奈川県横須賀市湘南国際村
- 管理者:
- 協働参加型めぐりの森づくり推進会議 混植・密植方式植樹推進グループ
- 地積:
- 約920㎡
- 植樹本数:
- 5,000本
- 樹種:
- タブノキ、スダジイ、アラカシ、アカガシなど
湘南国際村めぐりの森について
「めぐりの森」は、都心からほど近い神奈川県横須賀市湘南国際村のなかにあります。湘南国際村は、広大な敷地の眼下に相模湾が広がり、霊峰富士や伊豆大島を一望する三浦半島中央部の丘陵地に位置し、首都圏第一級の景観を誇ります。
この地における大規模な開発計画が見直され、2010年、約112haという広大な土地が神奈川県に無償譲渡されました。その後「湘南国際村めぐりの森」として森林再生の取り組みが始まり、協働参加型めぐりの森づくり推進会議[混植・密植方式植樹推進グループ]が中心となって現在までに8万本以上の植樹が行われています。「めぐりの森」は、緑の再生と保全を行い、居住者や来村者の交流の場であるとともに、自然環境を生かした活用を図る場として位置づけられています。
「Present Tree for 湘南国際村めぐりの森」の始まり
プレゼントツリーでも2011年、「Present Tree for 湘南国際村めぐりの森」として森づくりに参画いたしました。その当時、苗木の提供をいただいたのが社会福祉法人 進和学園です。進和学園が主導する障がい者森づくり連携チーム「どんぐりブラザーズ」の皆さんが、どんぐりからポット苗へと大切に育ててくださった苗木を1,600本植えました(全体で3,000本植樹)。植えたあとの育樹(下草刈りなど)の保育管理は、進和学園をはじめ「協働参加型めぐりの森づくり推進会議」の皆様に担っていただき、現在その森はスクスクと育っています。
進和学園とのご縁はその後も続き、めぐりの森にとどまらず各植栽地での苗木提供や、プレゼントツリーの姉妹プロジェクト「URBAN SEED BANK」での活動にもご協力をいただいています。進和学園の皆さんとまた一緒に森づくりがしたい——そんな思いから「Present Tree for 湘南国際村めぐりの森Ⅱ」はスタートしました。
多様な人々と多様な樹を植える、ダイバーシティを目指した森づくり
「湘南国際村めぐりの森」では、その土地本来の潜在自然植生に基づき、1㎡に3本を植樹する「混植・密植方式」を採用しています。横浜国立大学名誉教授 宮脇昭先生(故人)が考案した植樹方法で、「宮脇方式」とも呼ばれています。宮脇先生は、進和学園で森づくりの指導をされていました。
「自然の森は、色々な種類が混ざり合っています。これが生物社会の掟です。好きなものだけを集めない。人間社会も一緒です。仲の良い者だけ集めても駄目なのです。混ぜる、混ぜる、混ぜるんです。無駄なものは一切ないのです」(宮脇先生の言葉)
子どもも大人も、男性も女性も、障がいのある人もない人も、みんなごちゃまぜになって、森をつくろう。「Present Tree for湘南国際村めぐりの森Ⅱ」は、多様な人々とともに多様な樹を植える、ダイバーシティな森づくりです。自然の森を取り戻すことは、森を豊かにしてそこに棲む生態系を育み、海を豊かに、ひいては人間社会も豊かにしていくことでしょう。