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熊本県山都町III
森づくりで、豊かな生態系を育む“有機の里”を守ろう!
日本の有機農業発祥の地といわれる熊本県山都町(やまとちょう)。
森が育む美しい棚田は、そこに棲む多様な生物と人びとの命をつなげます。
プロジェクト概要
- 目的:
- 多様な生き物を守る里山再生
- 協定期間:
- 2023年6月20日~ 2024年6月20日
- 所在地:
- 熊本県山都町新小字中ノ尾
- 管理者:
- 緑川森林組合
- 地積:
- 2ha
- 樹種:
- アカガシ、シラカシ、タブノキ、ヤマザクラなど
山都町について
日本の有機農業の発祥の地といわれる熊本県山都町は、九州の真ん中に位置することから「九州のへそ」とも呼ばれ、日本百名山の一つ、阿蘇山を形成する南外輪山を抱き、南側は九州山地に接しています。 火山活動により生まれた豊かな地形と清らかな水は、絶景”蘇陽峡(そようきょう)”や名勝”五老ケ滝(ごろうがたき)”など多くの景勝地をつくり、美しい自然を育みました。町のシンボルである通潤橋は、谷が深すぎて水を引くことができなかった白糸台地に水を送るため江戸時代に架けられ、国の重要文化財に指定されています。通潤橋から運ばれてくる川の水は白糸台地一帯の棚田を潤し、有機農業の発展に寄与すると共に、豊かな生態系を育んでいます。その価値は「通潤用水と白糸台地の棚田景観」として文化庁・重要文化的景観として選定を受けています。
また、有機農業を核とした、地球と人と命との有機的な繋がりと美しい景観とを次世代へ継承し、将来にわたって豊かな自然を守ろうとする持続可能な町の取組は、国から【自治体SDGsモデル事業】に選定されています。
森が育む棚田の保全とそこに棲む多様な生き物を守る里山再生
更に、「Present Tree in くまもと山都」第1協定エリアは、生物多様性を保全する取り組みが評価され、環境省「令和4年度 自然共生サイト※認定実証事業(試行前期)」において「認定相当」の審査結果を受けています。第3協定エリアとなるこの協定林は第1協定エリアの隣に位置し、白糸台地の棚田を見下ろすスギの伐採跡地に、地元植生の広葉樹を植えることで、里山を維持し、棚田の景観とそこに棲む、絶滅が危惧されるトノサマガエル、メダカやタガメなど多様な生物を守ります。
山都町が脈々と受け継いできた棚田とその周辺環境が、100年後まで存続し続けるため、苗木の里親と町民との交流イベントを継続的に開催することより、植樹や育樹の作業を通して、町民と都市部市民との交流人口の増大と山都町の振興にも寄与していきたいと願っています。